昨日は本番で使う「府中の森芸術劇場 ウィーンホール」での合同レッスンでした!
普段のレッスンでは、ピアノ伴奏で練習していますが、昨日はピアノに加えて、ヴァイオリンとオルガンも参加。オケ合わせはまだ先ですが、楽器が2つ増えるだけで、「あぁ、オーケストラと演るんだ」と実感が湧き、ワクワクしてきました。
そしてそのオルガンに萌え~💕
オルガニスト個人所有のクラシカルなもので、ポジティブオルガンと呼ばれる移動可能な小型のパイプオルガンです。無垢に近い淡い色の木製で、教会の説教台や、お寺の仏像、能の舞台に似た風貌で、周囲の空気を凛とさせる品を持ちつつ、同時に懐かしさや安心感を与えてくれる懐の深い楽器でした。
バロック音楽で鍵盤楽器といえばチェンバロが有名ですが、宗教的題材を扱うオラトリオでは、ポジティブオルガンが使われていたんですね。
チェンバロが華やかな世俗的な音を出すのに対して、ポジティブオルガンは、柔らかく幻想的な音を奏でるので、イエス・キリストのストーリーを歌い上げるメサイアにはぴったりです。
さて、いよいよ声出し!
さすが音響性能を最重要視して設計されたウイーンホールだけあって、ホールがよく響く!
これだけ響くと、とっても気持ちよく歌えるけど、響くということは音がモゴモゴと曖昧になりやすいということ。指揮 兼 テノールソリストの佐藤圭先生からは、「輪郭をはっきり聴かせたい個所は、これまで以上にくっきりはっきり歌わないと、なんだかよくわからない音楽になってしまうよ」とのご指摘。ごもっともです。
普段のレッスン同様の細かい修正もありましたが、今日は本番のホールでわれわれの声がどう響くのか、それに合わせてどんな音楽に仕上げていくのかを確認することを主眼に、充実したレッスンとなりました。
本番がますます楽しみになりました!ぜひ聴きにいらしてくださいね。